保険

2017/09/27

「不必要なモノに買わない」は保険も同じ

 僕は数年前に3級から初めて、2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得した。悲しいことに普段の仕事にあまり活かせていないけれど、少なくとも胡散臭いFPや顔だけは可愛い生保レディーに騙されないくらいの知識はあると自負している。

保険は大きなお買い物

 先日会社の同期が生命保険に入ったという話を聞いたので、FP資格保有者としての僕なりの見解を書いてみる。まぁFPを本業にしているわけではないけれど、どうかお付き合いください。さて話に出てくる彼はアラサーの独身である。詳しい契約内容は聞いていないが、話の内容から終身保険に入ったと思われる。随分大きな買い物を即決したものである。

保険は投資商品である

 本題に入る前に生命保険について僕の見解を書いておく。僕は生命保険を将来確実に起きること、つまり死に備える投資商品だと考えている。この「将来」が曲者である。確かに人は例外なく死ぬ。これは紛れもない事実だ。だがいつ死ぬかはわからない。ところでもし生命保険が投資ならば、儲けが出る場合はどんな時だろうか?簡単なことだ。保険金>総保険料になった時だ。では損の時は?その逆だ。言葉を変えると早死にすると得をし、長生きすると損をするのが保険である。実にシンプルな理屈だ。余談だが保険金が支払われる時には、自分はこの世にいない。したがって利益が出ようが損が出ようが、自分には関係ない事も付け加えておく。

その保険は本当に必要?

 さて本題に入る。上段で利益は自分とは関係ないと書いたが、遺された人には大切なことだ。誰かが死ねば葬儀代、お墓代と金がかかる。しかし本題の彼はどうか?独身のアラサー、死んだからって言葉は悪いが、悲しむ人はいたとしても困る人はいない。また現状だと高い確率で保険金受取人は親になるのだろうが、保険金を受け取って喜ぶ親はいない。万が一葬儀費用が心配ならば、その分を貯金しておけば良いだろう。そんなことを考えられるならば、今入る必要のない保険には入らないだろうが。

 ところで、余計な知識かもしれないが、その保険商品に税制優遇特約が付いているならば、現行の法律では所得税に対しては最高4万円、住民税に対しては最高2.8万円の所得控除が受けられる。なので多少税負担を減らすことが出来るだろう。どう考えても割に合わないと思うけど。一応書いておく。

保険はわかりにくいけれど普通の買い物と一緒

 言うまでもないけれど、僕達は不要なもの、明らかに割に合わないものにお金を払ってはいけない。みんな普通の買い物だとすぐそれがわかるのに、買うものが金融商品だと途端にわからなくなる人が多い。

 僕は生命保険に入ること自体を否定するつもりはない。タイミングと必要性をよく考えて決める必要があると言っているのである。それらについては、自分で考えるしかない。胡散臭いFPも生保レディも保険を売るのが仕事で、それらについては教えてくれないのである。

 最後に保険に入った彼について書くと、「もしもの時に備えて入った」と言って満足げな顔をしていた。僕は敢えて「もしもはいつ起きるの?」とは聞かなかったことを付け加えておく。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋
2009-10-17




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